グリーンパワーを学ぶ

Q.5

メリットがたくさんあるのに再エネが普及しなかった理由は?

A.

発電コストが高いという大きな問題がありました。

2012年、再生可能エネルギーが占める割合は、全発電量のわずか1.6%でした。普及が進まなかった大きな原因は高い発電コスト。火力発電とくらべると、太陽光発電で約5倍、水力発電で約2倍もの差があります。厳しい市場競争の中で、再生可能エネルギーで事業を始めるのは大変難しいことでした。

そこでスタートしたのが、再生可能エネルギーの「固定価格買取制度」です。

コスト等検証委員会による主要電源のコスト試算

『2011年コスト等検証委員会報告書』より再構成

エネルギーついて、さらにくわしく知ろう!

コストの他に再生可能エネルギーがなかなか普及しない理由

安定性、立地制約などのむずかしさがあるからです。
再生可能エネルギーは、いま、目の前にある自然の力を取り込むものです。それゆえの課題が、コストのほかに2つあります。

・供給が安定しない

太陽光や風力などは発電量が自然状況により変動するため、需要に合わせて安定的に電気を供給することができません。
需要と供給を一致させ、電力の品質を安定させるためには、出力をこまめに調整できる、天然ガスや水力など他の電源の助けを借りる必要があります。

・立地に制約がある

風のないところに風力発電所は作れません。地熱がなければ地熱発電もできません。
火力発電所などと比べ、立地場所が自由にえらべないのも、再生可能エネルギーのむずかしいところです。地域の方に広くご理解をいただきながら、事業化を進めていく必要があります。

再生可能エネルギーを広げるために

再生可能エネルギーには3つの弱点があります。
①コスト
②発電出力の不安定さ
③立地制約
コストの問題については固定価格買取制度が今後、解決へ向けて大きく貢献してくれるでしょう。
ただ、不安性と立地制約については、買取制度だけでは問題は解決しません。
日照や風況は、場所によっても変わりますし、天候によって変わります。
そのため、太陽光や風力の作る場所は自由に選べませんし、天候変化による出力変動も自分では抑えられないのです。
解決の鍵となるのは、日照や風況が良く、大規模な開発が可能な北海道や東北を、需要量が大きく余剰電力の吸収・調整に強い関東地方の大都市圏といかに効率的につなげるかということ。そのための広域的な送電網整備が必要です。
加えて、開発地域はたいていの場合、電力需要が少なく送電網が弱い自然の中にあり、自然公園や保安林などの規制がかかっているケースも多いため、地域内の送電網強化、規制緩和を進めていく必要もあります。
いわば、「固定価格買取制度」という左の車輪に加え、「送電網の強化」と「規制緩和」という右の車輪、この両輪がそろってこそ、再生可能エネルギーの導入を力強く進めることができるのです。

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